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よくある猫ちゃんの症状・飼い主さんのお悩み

猫ちゃんがごはんを食べてくれません。

普段食事を良く食べる子が食べない場合は重症の病気の可能性がありますので、早めにご来院ください。

よくある病気としては、腎臓病の疑いがあります。腎臓病は、完治することはありません。定期的な血液検査で早期発見ができた場合は、食事療法と薬物投与で病気の進行を食い止めることができますが、「ごはんが食べられない」という異変に気づいてから病院に連れてきた場合では、既に病気が進行していて手の施しようがない状態だった、というケースがほとんどです。一般的に、10歳を超えた猫ちゃんの20~30%が腎臓病を発症しているといわれています。若いうちでも先天性の心疾患などかかるので、年に一回の健康チェックをお勧めします。

猫ちゃんがおしっこをしなくなりました。

尿路結石などの疑いがあります。一刻も早く病院に連れて行きましょう。
尿が出ない状態が6時間以上続くと急性腎不全を起こしてしまい、最悪の場合、死に到ることがあります。ただし軽度であれば、3日間ほどの入院が必要な場合があります。尿道カテーテルを設置して、カテーテルを通して排尿を行い、点滴治療にて急性腎臓病を治療します。

猫ちゃんの食事で気をつけることはありますか?

マグネシウムが多く含まれている食事を避けて、1日2食を心がけましょう。
生まれつきの体質にもよりますが、ニボシなどマグネシウムを多く含む食事を与えていると、猫ちゃんはおしっこの病気にかかりやすくなります。日本国内で流通している市販のペットフードは全て、日本獣医師会が定めた基準を満たした認可製品のため、安心してお召し上がりください。
また、1日の食事回数にも注意が必要です。お腹が空くと尿中のPHが酸性に傾くので、石ができづらくなる=病気にかかりづらくなります。終日ドライフードを置きっぱなしにしている飼い主さまは直ちに改めしましょう。理想は1日1食なのですが、それが難しいようであれば1日2食にして、だらだら食べさせずに、食べ終わったら直ぐに片づけるメリハリのある食事を心がけるようにしてください。

たまには猫ちゃんを外に出した方が良いですか?

その必要はありません。「毎日狭い家の中で過ごしていて、たまには家の外に出してあげないとかわいそう」とお考えの飼い主さまも多くいらっしゃると思います。しかし、猫ちゃんは元来とてもデリケートな生き物なのです。普段室内で暮らしている猫ちゃんが外に出ると、突然放り出された見慣れない景色に困惑して、多大なストレスを感じてしまい、結果的に寿命が4,5年縮んでしまうともいわれています。
ただし、ずっと外で生活していた野良猫ちゃんは例外です。室内飼いに適応するまでに3年はかかるでしょう。部屋のいたる場所に爪を立てたり、おしっこをかけたりする行為は、「外に出たい」という意思表示です。